ヘトマトの由来や語源は?意味不明な奇祭と呼ばれる所以も

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長崎県五島市下崎山地区に古くから伝わる民族行事のヘトマト。

2017年2月4日に放送された「家、ついて行ってイイですか?」でも紹介されていましたね。

そのあまりにも意味不明な民族行事に日本を代表する奇祭とも言われています。

 

そんなヘトマトの由来や語源について調べてみました。

 

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奇祭「ヘトマト」とはどんな民族行事?

長崎県五島市下崎山地区で毎年1月の第3日曜日に行われるヘトマト。

ヘトマトの開催時期になると、「意味が分からない」「奇祭だ」と毎年ネットでは話題になります。

 

ヘトマトで行われる内容としては、以下の通り。

  • 白浜神社で「宮相撲」
  • 着飾った新婚の女性2人が酒樽に乗り、「羽根つき」
  • ヘグラと呼ばれるススを身体に塗り付けた若者が縄で巻き取柄のついたわら玉を激しく奪い合う「玉蹴り」
  • 青年団と消防団に分かれての「綱引き」
  • 「大草履」が登場し、見物の未婚の女性を次々に上に乗せ胴上げをしながら、山城神社に奉納。

 

以上が、ヘトマトで行われる行事。

この突拍子もなく次々と趣向が変わっていく点こそが、ヘトマトが奇祭だと言われる所以です。

 

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ヘトマトの由来は?

なぜこんな奇祭が出来上がってしまったのか、その由来が気になるところですよね。

そこでいろいろ調べてみたところ、なんと開催元である五島市の公式ページに衝撃の文面を発見してしまったのです。

 ヘトマトとは古来より下崎山町に伝わる奇祭で、起源、語源については全く不明の民俗行事です。

 

まさかの地元の人たちもヘトマトの由来が分からない、と。

これが奇祭「ヘトマト」なのです。

 

しかし、これでは納得できなかったので、引き続き根気強く調べてみることにしました。

そこで、かなり興味深い情報を入手したんです。

 

ヘトマトは牛の供養のためと言われている祭りなんですが、実は鯨を供養する祭りだったのではないかという説です。

というのも、沖縄には牛が泳いでいる間に鯨になったという民話があるそうですよ。

さらに、五島市下崎山地区にはその昔、捕鯨で潤っていた時期があったのです。

 

捕鯨は少人数で行うには難しく、当然多くの人の協力が必要になります。

ヘトマトは、捕鯨を行うにあたって、いろんな地区の人と力を合わせるためにできた祭りではないのか?と。

 

一見、ヘトマトで行われる行事は突拍子もなく見えますが、実はそれぞれにきちんと捕鯨と深い関係があったです。

 

ヘトマトの「羽根つき」

これは捕鯨の初期段階を意味します。

 

もし鯨が浜に寄せられた場合、大至急引き上げなければなりません。

ちんたらしていると、鯨に逃げられてしまいますからね。

そのためには、多くの人手が必要になります。

そこで、当時の村の人たちは物見櫓を利用し、大きな音を立てて村中の人たちに鯨が浜に寄せられたことを知らせたのでしょう。

捕鯨している間は、村の男性たちは全員出払っているでしょうから、おそらく女性がこの役割を担当していたものと思われます。

 

ヘトマトの羽根つきでは、酒樽の上に女性が乗って行われます。

酒樽は物見櫓を表し、羽根つきをするときの音(木の板の音)が半鐘を表しているのではないでしょうか?

女性が乗るというのも、捕鯨時の状況と類似しますしね。

 

ヘトマトの「玉蹴り」

元々は白浜海岸に潮水を溜めて泥沼を作り、その中でわら玉を相手の陣地に蹴り込むといった勝負を行っていました。

この白浜海岸で潮水を溜めて泥沼を作るというのが、鯨が浜近くに寄せられたときの様子を意味しています。

 

おそらく浜近くまで寄せられていた鯨は網にかかっていたはず。

さまざまな手段を使って、巨大な鯨を弱らせていかないといけないわけです。

 

わら玉を蹴るという行為は、鯨を弱らせている様子を描いたもの。

わら玉=網にかかっている鯨というわけですね。

さらに、ヘグラというススは、真っ黒な鯨に向かっている若者たちを表現しているのではないでしょうか?

 

ヘトマトの「綱引き」

鯨が弱ってきたら、次は引き上げる作業に入ります。

そうしないと解体ができませんからね。

村の人たちは、総出で鯨に縄をかけて引き上げるのです。

 

その様子を表現したのが、綱引きですね。

 

 

ヘトマトの「大草履」

浜に鯨を引き上げたら、解体作業に行っていきます。

解体された部位はわらのむしろに包んで、陸へと運ばれていくのです。

 

大きな鯨の解体された部位をわらに包んで、村へ持ち帰る。

これを表現しているのが大草履です。

 

その最中に人を乗せて胴上げをするという行為は、鯨の潮吹きを彷彿とさせますね。

 

ヘトマトの語源は?

実はイルカと鯨は同じ種類とされています。

鯨はヒゲクジラ類とハクジラ類に分類され、ハクジラ類の中でも成体になっているにも関わらず体長4~5m以下のものをイルカと呼ぶそうです。

つまり小さいものがイルカ、大きいものが鯨というわけですね。

 

そして沖縄ではイルカのことを「ヒートゥー」と言い、祭りのことを「ウマチー」と言うそうです。

元々は鯨(イルカ)を供養する祭りだったため、人はこの祭りを「ヒートゥーウマチー」と呼んでいたのでしょう。

いつしかこの「ヒートゥーウマチー」が訛って「ヘトマト」になったのだと言います。

 

おそらく「ヘトマト」を考えた人は沖縄の人なのでしょう。

  • 牛が泳いでいるうちに鯨になったという民話
  • イルカを「ヒートゥー」、祭りを「ウマチー」と言う

これらは沖縄と大きく関係していますからね。

 

あくまでヘトマトの由来は語源は、推測であり事実ではないのかもしれません。

しかし、これだけ都合良く捕鯨と関係あるというのも不思議ですよね。

 

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