飛行機が雪で欠航や遅延する基準や確率は?払い戻しの条件も調査!

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“快適な空の旅を“でおなじみの飛行機、でもそれは無事に飛び立ってからのお話。

便利な移動手段のひとつでもある飛行機ですが、電車やバスと同様に遅延・運休(欠航)することもあります。

特に冬の時期には雪による飛行機の欠航や遅延することがありますから、出張や旅行を考えている方にはちゃんと飛んでくれるのか不安ですよね。

 

そこで、飛行機が雪によって欠航や遅延になる基準や確率について調査してみました。

また、万が一遅延してしまった場合や欠航してしまった場合の払い戻しの条件について調べてみましたので、こちらも合わせてご覧ください。

 

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そもそも飛行機が遅延・欠航する理由は?

飛行機が遅延もしくは欠航する理由として最初に考えられるのが、台風や大雪の影響などによる天候不順。

離着陸の際に滑走路が見えにくい場合や路面状況が悪い場合です。

 

台風はいわずもがな、雪であれば、ぽつりぽつりと降る雪ならなんの支障もないでしょうが、風吹となると事情は変わってきますね。

その他には、地震や火山噴火などの自然災害、そして、滅多にないことですし起こってほしくもありませんがテロや犯罪などが発生したとき。

人的ミスとしては、飛行機の整備不良、パイロットの遅刻といった理由も考えられます。

 

飛行機が雪で遅延や欠航する基準は?

それぞれ飛行機が雪で遅延や欠航する条件は、大きく3つに分類することができるんです。

  • 離着陸する滑走路の積雪状況
  • 飛行機の状態
  • 見通しの悪さ

 

これらの状況によって、飛行機が欠航するか遅延するかが決定されるわけですね。

では、これらを詳しく見ていくことにしましょう。

 

離着陸する滑走路の積雪状況

国土交通省によると、下記の条件の場合には離着陸を行ってはいけないとされています。

  • 積雪1.3センチ以上で水あるいはSlush
  • 積雪5.1センチ以上のWet snow
  • 積雪7.1センチ以上のDry snow
  • 積雪15.3センチ以上のDry snow

このような天候の場合は滑走路の状態が悪く、離着陸を行ってはいけないと全国的に決められているんですね。

 

ちなみに、

  • 「Slush」というのは、水を十分に含んでいて、蹴ると水しぶきがあがるほどの雪。
  • 「Wet snow」というのは、握ると水が出てくるほどの雪。
  • 「Dry snow」というのは、乾いていて、降ってから時間があまり経っていない雪。

と定義されています。

 

飛行機の状態

飛行機の命でもある翼。

この翼の形というのは綿密な計算のもと、今の形になっているんです。

ただこの翼に雪が積もってしまったり、気温が下がってしまったりすると、翼の形が変化してしまうわけです。

そうなってしまうと、飛行機は上手く飛ぶことができず、最悪の場合だと大事故に繋がりかねません。

 

そのため、雪が降っている日には、

  • 飛行機の翼に積もった雪を溶かす作業
  • 離陸後に飛行機の翼に雪が積もるのを防ぐ作業

が必要になってきます。

これらの作業が追いつかない場合には遅延、作業が出来たとしても危険だと判断された場合には欠航になるというわけですね。

 

雪による視界の悪さ

雪が降ると大抵の場合、視界が悪くなってしまいますよね。

どんなに飛行機や滑走路の状態が良くても、飛行機を操縦するのは人です。

前が見えない状態での飛行機の操縦は極めて危険ですよね。

 

なので、前が見えないほど視界が悪くなる雪の日には、欠航を余儀なくされる場合もあります。

 

これらの飛行機が欠航や遅延する基準に関しては、航空会社によっても多少の違いはあります。

また飛行機の欠航を決定する最終的な判断は、現場の機長やパイロットに委ねられることが多く、同じ航空会社でも現場の機長やパイロットによって判断基準はさまざまなんですよ。

腕の良いパイロットなら多少の強風なんかでも、飛行機を安全に離着陸させる技術がありますからね。

 

しかし、どの航空会社も基本的には時間をずらしてでも、なんとか飛行機を飛ばす方向で話が進められます。

欠航を決めてしまうと航空会社の損失や乗客対応などが大変になりますしね。

 

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天候が理由による遅延・欠航の確率は?

飛行機が雪で遅延や欠航する基準はさまざまですが、一体どれくらいの確率で遅延・欠航してしまうのか気になりますよね。

そこで、全国ではどれくらいの確率で飛行機が遅延や欠航しているのかも調査してみました。

 

まず飛行機でいうところの「遅延」とは、出発が予定時刻から15分以上遅れた場合に言います。

国土交通省の統計データ(27年度)を参照してみると、飛行機の遅延率は約8%、さらに一部を除けば、天候を理由とする飛行機の遅延はほとんどありません。

これは、上の項目でもお伝えしたように、明らかな天候不順が予想される場合には航空会社が予め欠航を決めておくことが多いからでしょう。

「一部」の航空会社においても、それぞれ、そもそもの保持機体数が少ないことや、天候の影響を受けやすい離島への連絡便であるといった事情があるようです。

 

では、欠航する確率はどうかというと、天候不順は、あらゆるトラブルのなかで最も多い欠航理由とされていて、全体の欠航率(約4%)のうち約3%が天候によるものです。

それでも、電車やバスと比べれば飛行機の遅延・欠航率は非常に少ないですよね。

周りを遮る建物や交通渋滞のない空路だからこそ、出来ることだと思います。

 

飛行機の搭乗券の払い戻しについて

チケットの払い戻しは各航空会社の対応カウンターで行うことが出来るほか、航空会社によってはネット経由、旅行を申し込んだ代理店や旅行会社などで対応してもらえる場合があります。

 

個人的な事情による払い戻しの場合には、手数料やキャンセル料が発生しますが、悪天候などの理由により、航空会社が、運航に影響があると判断した場合の払い戻しについては、手数料は発生しません。

払い戻しが可能な期間は、40日間以内と定められている場合がほとんどです。

悪天候による遅延・欠航の場合は、空港で足止めされた人々でカウンターが大混雑することが予想されますので注意が必要ですよ。

 

なので、「40日以内なら大丈夫」ということを覚えておくと、余計なストレスを抱えずにすむかも知れませんね。

 

飛行機の欠航や遅延時の対応まとめ

飛行機がやむを得ず遅延・欠航する場合は、同じ航空会社の別の便であれば変更手続きがスムーズに進められそうですが、翌日の便になってしまった際のホテル宿泊費などは、個人負担になってしまいます。

また、他の航空会社の便に乗る場合は別途手数料が発生してしまいます。

 

ちなみに、天候ではなく飛行機の整備不良など、航空会社の事情による遅延・欠航の場合は、ホテル宿泊などの手配に応じてもらえることもありますよ。

飛行機に乗る予定のあるときには、天候情報や利用する航空会社の運航情報をこまめにチェックしておくと良いですね。

 

新幹線の雪による遅延や運休の条件については、以下の記事をご覧ください。

雪で新幹線が運休となる条件!遅延した場合、切符の払い戻しは可能?

2016.01.24

 

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