雪が降ると、一番心配なのは交通機関の凍結。
楽しみにしていた旅行や大事な仕事での出張など、予定が大幅に狂ってしまいます。
特に冬場はお正月の帰省や就活、受験などで、遠方へと足を運ぶ機会も多いので、
余計に気にされている方も多いでしょう。
ですが、天候は気まぐれです…。
急な寒波や積雪など、天気予報もあまりアテになりません。
そこでどれくらいの雪が降れば、新幹線が運休になるのか。
その場合、購入した切符の払い戻しはどうなるのかといったことについてまとめました。
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雪で新幹線が運休になる条件
どれくらいの雪が降れば、新幹線は運休になるのか?
エリアによって条件は異なりますので、一概には言えませんが基本的に雪による運休はほとんどありません。
雪によって新幹線が運休したというケースがごく稀で、数年に1回あるかないかともいわれていますね。
というのも、新幹線は在来線と比較して運行本数が多いため線路に雪が積もることがあまりありません。
雪が積もる前に新幹線が次々と線路を走っていくので雪が線路に残らないんですね。
なので、線路に雪が積もって新幹線が通れないということはあまりないんです。
それに加えて、積雪が発生しやすい東北などのエリアでは要所要所のポイントでスプリンクラーなどの消雪設備を設けていますので、ある程度の大雪にでも十分に対応できます。
実際に、過去に記録的な大雪となった「平成18年豪雪」でも新幹線は運休になっていません。
それくらい新幹線は、雪に強い交通機関というわけなんです♪
「でも、実際に雪で新幹線が運休になった事例があるんでしょ?」という心配性なあなた。
おっしゃる通りで、実際に新幹線が運休となったケースがありました。
ですが、新幹線が運休になったその直接的な原因は「雪」ではなく「風」にあります。
いわゆる暴風雪というやつですね。
雪に関しては、消雪設備によってある程度対策することはできますが、暴風に対してはあまり対策できないというのが現状です。
どれくらいの風の強さで新幹線が運休となるのかというと、新幹線は風速30m/sを超えると運休となります。
なので、新幹線を利用する際には雪というよりも風速をチェックした方が良いですね。
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ただし、雪によって遅延する可能性はある
雪によって運休となることはあまりありませんが、徐行運転によって遅延する場合がありますので注意が必要です。
多くの新幹線は徐行運転となってもあとで巻き返しが効くため目的地には時間通りに到着します。
ですが、線路にバラストを敷いている区間の新幹線ではどうしても遅延してしまう場合があります。
バラストというのは線路に敷いてある小石のことですね。
新幹線は高速で走っていますから、巻き上げた雪が新幹線の下などにどんどん付着していきます。
この新幹線に付着した雪の塊が剥がれ落ちたときに線路に敷いてあるバラストを弾き飛ばすのです。
それが新幹線の機器に当たって故障したり、沿線に被害を及ぼしたりする可能性があるためどうしてもバラストを敷いてある線路では徐行せざるを得ません。
やはりこういった交通機関は安全面が最優先ですからね。
なので、決められた駅などで新幹線に付着した雪を落とすための点検を行っています。
ですが、全国的な大雪ともなると付着した雪を落としてもすぐに新幹線に雪が付着してしまうため、遅延が発生してしまうんです。
もし大雪などの日に新幹線を利用する際には、早い時刻の新幹線に乗ることをおすすめします。
遅延になった場合の切符の払い戻しは?
新幹線や特急列車などに大幅な遅延が発生した場合には切符の払い戻しが可能な場合があります。
払い戻しの対象となるのは特急券。
乗車券は乗車駅から降車駅までの移動料金なのに対し、特急券はより早く移動するための付加料金なので遅延した場合には特急券が払い戻しの対象となります。
具体的にどのような場合に払い戻しが可能なのかを簡単にまとめてみました。
到着駅に2時間以上遅れた場合
特急券の料金の全額を返金してくれます。
乗換駅で1時間以上待たされたり、2時間以上遅れる場合
出発駅まで引き返すことで、無料で全額返金できます。
また、途中で降りる場合には、乗っていない区間の料金全額返金可能です。
申請の際はみどりの窓口または駅係員さんに問い合わせてみてください。
このような遅延による切符の払い戻しは、こちらが払い戻しをしてほしいという旨を伝えなければ対応してくれません。
なので、これって払い戻ししてくれるのかなあという微妙なケースであっても駅係員さんに聞いてみた方が良いと思いますよ。
飛行機の雪による遅延や欠航の条件は、こちらをご覧ください。
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